相撲の技術についての話
相撲の技術についての話
美ノ海の相撲は本当に素晴らしい。
全国の相撲を取る子供達には是非、美ノ海のような力士を目指してほしいです。
美ノ海ってなんで強い?
美ノ海が幕内の中で脱力が一番できている力士だからです。
この脱力がなんで必要なのか?どう影響を及ぼすのか?というのを理解すると
相撲観戦はより楽しくなります。
なぜ脱力が必要か?
人は歩くとき、足を一々動かそうとはしません。自然に動きます。
反復練習の末に脱力して無駄のない洗練された動きになります。
運動とは意識せずできるものなのです。
言い換えれば、運動とは意識せずにする物なのです。
当然ですよね?動物が言語で考えて運動してますか?
意外とここが分かってない人が多いです。
では言語ではなくどうやって運動を身につけるか?
それは運動欲求と脱力と反復練習です。
赤ちゃんが食べ物に釣られて何度もハイハイしているのと同じ状況にすればいいです。
言語で考えない
これも大事です。相撲部屋では「押せ押せ」くらいしか言いませんよね。
運動している最中においては、あれ以上言っても仕方ないと理解しているからです。
頭で考えて運動をしていると先入観に囚われます。「相手は180kgあって自分はそんなに筋力なくて…」
とか考えていないで、自分の脳みそ蹴り飛ばして相手の腹を貫通させて押し込むくらいの相撲をとりましょう。
若碇はちゃんとやってます。
どうしても生きていると物理的に自然な動きが頭に入っていますが
それによって自分の運動を制限しています。
考えず無理を押し通しましょう。
なぜ相撲は型が必要か
これは最近やっとわかりました。脱力するためです。人間が意思を持って動かして良いのはせいぜい
骨格の位置くらいです。これは言い換えればフォームですね。
フォームは固定して脱力する。また、考えないで相撲を取ると言うことを目指すとき、型が必要になってきます。型があれば脱力して反復練習が行えるので有利なのです。型の必要性は随分と相撲の技術の奥地の話だと思います。