【洒落怖】洒落にならない怖い話『片方のミュール』
【洒落怖】洒落にならない怖い話『片方のミュール』
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/27(土) 04:17:59.30 ID:WsSNcJ8V0
夏ぐらいに千葉にあるクラブに行った帰り。
始発電車に乗る為少しだけ先にクラブを出て、駅まで歩いていた。
空は夜明けの薄明かりで車も人もいなかった。
クラブ帰りなのか、10メートルくらい離れた所に女の子が一人でヨタヨタ歩いていた。
もう千鳥足っつうか、カトチャンぐらいに揺れていた。
俺は後ろから一定の距離を保って歩いていたんだけど、
その女は靴を片方しか履いて無かったみたいでミュールの『カツカツ』とゆう音を出していた。
多分酒飲んで踊ってを繰り返してそのまま出て来ちゃったんだなぁ…
とか思いながら駅に着くと女は急に走り出してどっかに消えてしまった。
さっきまであんな歩き方だったのに大丈夫かなぁ?とか思って俺も階段を走って行った。
ホームに着くと人は2~3人ぐらいしかおらず、あの女はいなかった。
『うわ…幽霊かよ…』
ちょっとワクワクした俺は友達に『幽霊みたいな女見たぜ!!』みたいな電話をし、
笑い話をまじえながら電車が来るのを待った。
少しして電車が来たので友達との電話を切り真ん中ぐらいの車両に乗った。
その時息が止るのと同時にビックリして声が『うっ』と出た。
さっきの女が乗っていた。
今来たばかりの電車に既に乗っていた。
やはり靴も片方のみでイスにだらしなく座り下を向いて手すりの方に寄り掛かっている。
怖くなり体が動かなかったが必死にホームに戻ろうとした。
しかし丁度の所で扉はしまった。
本当に本当に怖かった。
次の駅で降りて次の電車を待とうと思い、幽霊か生きている人間か分からない
その女の少し離れた所に座って震える手でさっきの友達にメールを打っていた。
友達から『どんな顔なのか』とメールで聞かれるが下を向いていて
髪がたれて見えないし、ましてや怖くてまともに見れない。
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