【洒落怖】洒落にならない怖い話『親切な車』

【洒落怖】洒落にならない怖い話『親切な車』

27:1/2:2009/07/15(水) 13:32:02 ID:T6moeibt0
忘れもしない二十歳の誕生日、よりによって深夜。


山道をドライブ中、些細な口論から彼氏の怒り爆発、山頂(?)の駐車場に置き去りにされた。




友達か警察に連絡しようかとも考えたが、後々語り話で「真夜中ひとりで!しかも歩いて下山したんだよー!」とか(笑)そんな武勇伝にしたくて、私は歩き出した。


若かったし、本当に馬鹿だったと思う。




所々、電灯はあるものの(ちゃんと歩道もあった)かろうじて点いてる感じ。


かなり薄気味悪い。


だけど猛烈に頭にキていたので恐怖はなかった。




途中、何台か車が私を追い越していった。


中には歩道スレスレをゆっくりと徐行して走り、私が振り向くと脅えた様子で逃げて行く車もいた。


地元の人間だって深夜ひとりでこんな場所を歩かないだろう。


きっと良くあるネタの幽霊だと思われてるに違いない。


それがちょっと面白くなって、こんな状況下だというのに楽しみながら下山していた。




「ねえ、どーしたの?」


真横から突然男の声がして思わず叫ぶ、膝がガクンとなってうずくまってしまった。


すると「ごめんごめん」と笑い声、見れば白っぽい車がすぐ脇にある。




「どーしたの?ひとり?」


「実は彼氏と喧嘩して~」


派手に驚いた手前恥ずかしくて余計な事まで話してしまった。


同じ年くらいの好青年で(ものすごく爽やかだったので)後部座席に
黄色の服を着た女の子もいたから妙に安心してしまったのかも。




暫く話をして「乗せてくよ」と親切を言ってもらえたけど、
一番近くのコンビニまで後10分くらい?という所まで下山出来ていたので断った。


コンビニを過ぎれば民家がちらほらある。

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